NPO法人設立は自分では難しい?徹底解説!
- 目﨑 敦也
- 4月9日
- 読了時間: 6分
更新日:4月13日

NPO法人設立は自分では難しいのか?
「社会貢献のためにNPO法人を作りたいけれど、自分で設立するのは難しいのでは?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんなご質問を日々、皆さまからお受けすることがあります。そこでNPO法人設立の専門であるアスタノ行政書士事務所の代表である私、目崎が皆さまの疑問に対して徹底解説を行うブログを始めることにしました!
弊所は、大阪に拠点を置くNPO法人設立を専門とした行政書士事務所です!このブログを読まれてNPO法人設立を少しでも前向きに検討していただけると嬉しいです。また、いつでもお気軽にメールにてお問い合わせくださいね!
それでは、本題に入ります!
NPO法人設立は自分では難しいのか?
結論、自分でNPO法人を設立することは可能です!ただし、「できる」と「スムーズに進められる」は別の話となります。
設立までにやるべきことが非常に多く、正確な知識がないまま進めると途中でつまずいてしまうケースが多いのが事実です。。
まず設立に関して、書類の多さが最大の壁となります。
なんといっても「必要書類の多さ」と「その内容の複雑さ」です。
<作成の必要な書類>
設立趣旨書
定款(法人でいうところの憲法みたいなルールブックです!)
役員名簿
就任承諾書
事業計画書・収支予算書/初年度・翌年度(つまり、2年分です!)
設立総会議事録
社員名簿
確認書
設立申請書
これらが初めに作成が必要となる書類の一覧です。特に重要なのが、①設立趣旨書と②定款、そして、③事業計画、予算書です。
順を追って見ていきましょう!
① 設立趣旨書
これはどうゆう経緯でNPO法人を設立を目指すことになったのか、そして、NPO法人を設立し活動することで結果的にどんな社会を実現していきたいのかなどのNPO法人設立に対する意気込みを文章にする書類です。
「自由に書けばいいんじゃない?」って思ったそこのあなた!
実はそうではないんです。
書き方やちょっとしたお作法があり、これに沿わないと提出先の市役所等から「これじゃNPO法人じゃなくて他の法人格でもいいですよね、書き直してください〜」と言われ、書類の修正が必要になり、結果的に設立までに時間を多く要することになってしまいます。
じゃあどうやって書くの!お答えしましょう!大切なのは書く内容の順番です。初めに社会の現状を記述します。社会課題や社会の現状はインターネットに上がっている情報でも構いません。統計データでもネットニュースの記事でも足りると思います。その次に、社会現状を踏まえて私たちはこのような活動を行う(または現在、任意団体の場合は「現在まで行ってきた」)と記載します。ここで重要なのが、初めに記述した社会課題とNPO法人として行っていく活動や事業との関連性を持たせることです。例えば、「昨今、フードロスが社会課題となっている」と記述した後に、「NPO法人では地域活性の為に町おこし活動をする!」は関連性がないですよね。。当然っちゃ当然ですが、密接に関連することを記載することが大切になってきます。
そして、設立趣旨書の中に「どうして数ある法人格の中からNPO法人を選んだのか」を記述します。この部分の記述がない設立趣旨書はほぼ100%と言っていいほど修正を依頼されます。。そして、この部分の記述があったとしても、「別に一般社団法人でもいいですよね」と言われる可能性がありますので、慎重に記載する必要があります。
では、どう書けばいいの!!お答えしましょう!
それは、「〜の活動を行うに際して他団体や企業、行政機関と各種契約を結ぶ必要があるので法人格が必要となってくる。また、当団体は営利を目的とするものではなく、会社組織は似つかわしくなく特定非営利活動法人への法人化が最適であると熟慮した。」と記載をすれば大方クリアすると考えています。
法人格が必要な理由とその法人格がNPO法人が最適であるという内容がこの文章の中にしっかり含まれています。もちろん、この内容で100%修正がかからないとは断言できません。前後の文章の流れや全体の一貫性がなければ修正がかかることもあり得ると思います。一つ参考にしていただければ幸いです。
<小括>

また、弊所では設立趣旨書の作成サポートもしておりますので、お困りの際はお気軽にメールにてお問い合わせください。相談はもちろん、無料です!
② 定款
そもそも定款とは日常生活の中であまり馴染みのない言葉ですよね。。なんだか堅苦しいイメージがありますし、難しそうな印象を受けます。
しかし、定款とは言ってしまえば法人のルールブックみたいなものです。任意団体で言えば会則みたいなものですね。
「難しそうだからネットに上がってるテンプレ使おう〜」は実は危険です。なぜなら定款は法人を守り、そして、発展させていくためにかなり重要なものだからです!
少し抽象的な表現なので、もっとわかりやすく言うと、
定款には事業内容や法人の代表権者の設定、会費の徴収規定などを設ける欄があり、これを慎重に検討しなければ、設立の後に再度手続きが必要になったり、場合によっては法人内部でトラブルが発生することもあります。
「テンプレ使おう〜」はできるだけ控えていただき慎重に考えて内容を作りこむ必要があります。定款の内容については、また別の記事で詳しく見ていきますね。
そして、最後に
③ 事業計画書・収支予算書/初年度・翌年度
活動や事業を行う場合には事業計画書や予算書はかなり重要なものです。事業計画は、会社の目標までのロードマップみたいなもので、これは疎かにするとNPO法人を設立してから、どのように進んで行けばいいかわからなくなって迷走状態になることも有り得ます。また、NPO法人は1人では活動ができず、複数人(詳しくは:10人必要って本当?)で活動を行うので、事業の方向性の共通認識を図るツールとしても機能していると言えるでしょう。
事業計画書と収支予算書には両方ともに数字を入れる箇所があり、これを両方ともにリンクさせておく必要が有ります。事業計画書に「20万円のボランティア謝礼金を支給」と記載すれば、予算書の事業費/ボランティア謝礼金に20万円を計上するといったイメージです。これもまた、別のブログで詳しく説明をさせていただければなと思います!
どうでしょうか?一例の書類の中でたった3つ(設立趣旨書、定款、事業計画書,予算書)しか取り上げていませんが、内容がかなり複雑で初めての設立であればNPO法人設立を自分ですることが難しいと感じているのではないでしょうか。
弊所では、NPO法人設立の丸投げから、各書類の作成代行やサポートなど幅広くお客様のニーズに合わせたサポートをしております。大変、有難いことに現在までに大阪府内のみならず全国から多くのお問い合わせをいただきサポートをさせて頂いております。
少しでもお困りの方、些細なこと、どんなことでも一件一件丁寧にご相談に対応させて頂いておりますので、お気軽にメールにてお問い合わせいただければなと思います!
では、いきなりですが次回のブログではNPO法人設立は自分では難しい?設立に10人必要って本当?について徹底解説します!
是非、一度チェックしてみてくださいね。
アスタノ行政書士事務所 代表行政書士 目﨑
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